『Amazon FLEXを6カ月(半年)やってみた結果・・・』

AmazonFlex

アマゾンフレックスを始めて半年以上が経ちましたので、このタイミングで一度記事に
まとめたいと思います。

アマゾンフレックスの説明も織り交ぜながら紹介していきますが、Twitterなどで情報収集を
していると各ステーションでのルールや給与に若干の差異があるように思います。
あくまで私が経験した内容としてご紹介させて頂きますのであらかじめご了承ください。

尚、この記事の内容は2021年1月時点のものになります。

アマゾンフレックスの売り文句

個人事業主である軽貨物ドライバーとAmazonが直接契約を結ぶことの出来るサービスです。

週に数時間の隙間時間から働くことが出来るので、本業で軽貨物を生業にしている方やフルタイムで働くことが難しい主婦の方、サラリーマンで副業にといったフレックサーも存在します。

さらに、仲介の委託会社が存在しない直接契約の為、給与の中抜きが無いことも魅力の一つです。

…実際のところはどうなのでしょうか。(ちょっと含ませてみました)

Amazon FLEXの始め方

必要なもの

マッチングアプリを利用する軽貨物運送業全般に言えることですが、
黒ナンバー車両スマホの2点は必需品になります。免許証はもっと当たり前なので省略…

あとは仕事内容によって台車や毛布、ヘルメット、折りコンなどを用意すればいいと思います。
基本、アマゾンフレックスで使用する備品はボールペン台車スマホホルダーくらいでしょうか。

他にも軽貨物に必要な備品を紹介しています↓

登録方法

Amazon FLEXのサイトページからスマホにアプリをダウンロード。
その後、アマゾン側から指定されている必要書類を用意の上、指示通り画像を添付して必要な項目を入力すればOKです。

黒ナンバーの申請・取得方法についてもまとめていますので是非ご覧ください↓

Amazon FLEXやってみた

アマフレ初日~10日目

この期間はナーサリー期間といわれるもので、要するに新人期間になります。

とはいえ、同乗研修もありませんし最低限の仕事内容が書かれた薄っぺらい1冊の簡単なマニュアルが渡されるだけです。しかも初日しか貸し出されません。(言えば貸してくれるかは不明)

期間は基本10日ほどですが、人によっては多少前後することもある様です。

ナーサリー期間中はオファー時間に対しての物量も少なく、よくYouTuberが
アマフレ楽だわ~」「8hオファーなのに15個ってw」などとアマゾンフレックスの飴部分を餌に視聴回数を伸ばすネタ期間でもあります。

これに騙されやってはみたもののナーサリー明けに通常の物量を渡され潰れていった方も多いかと思いますのではっきりここで言っておきますが…『そこまでは甘くないです』


私の場合は初め4hオファーで18個でしたが、6カ月も経過すると8hで120個前後任されます
必然的に荷室はパンパンですし、助手席も埋まるほどの荷量です。

荷量はその人の能力によって徐々に増えていく印象です。

私が始めたのは6月からだったのでそういったことは無かったのですが、
12月などの繁忙期に始めるとナーサリー期間中にも関わらず多量の荷物を持たされ
結局配れない為『レスキュー』を呼ぶ羽目になる
なんてこともあるみたいです。

アドバイス】
持ち出し個数が少ないということは通常より早く終わってしまうということですよね?
早く帰れることは有難いですし、オファー時間ギリギリまでやる必要もないと思いますが、
このナーサリー期間中にアプリの仕組みマップの見方などのスマホ操作、荷物の積み込み方法宅配ボックスの操作方法など、ある程度完璧にこなせる様に1件1件ゆっくり確実にこなしていくのが良いと思います。

11日目~30日目くらい

ナーサリーを明けると8hで70個以上は確実に持たされると思います。
と、荷量的な負荷もさることながら実はそれ以上に大変なことがあります。
それがオファー争奪戦です。

これはナーサリー期間中にも言えることなのですが、ステーションによってはとにかくオファーが取れません正しくは取りにくいです。

通常、ドライバーはアプリに送られてくるオファーの中から都合の良い時間帯を選び働ける利点があります。
それはアマゾン側の売りの一つでもあるはずなのですが、実際は選べるほどオファーが無い状態です。

理由としては個人事業主の軽貨物ドライバーにとってアマゾンフレックスという働き方が魅力的で元々人気が高いという単純な理由もあるのですが、現時点ならではの問題も抱えています。
それがコロナです。

2020年から猛威を振るうコロナの影響で職を失くした人や収入が減った方も多く、副業としても比較的簡単に始められる軽貨物業界に人が流れ込んでいる状態もあり、あくまで推測ではありますがステーションのある地域によっては荷量と人員のバランスが合っていないのかと思われます。

少し脱線しましたが、オファーが流れてきたら考える暇なく受託するくらいの気持ちでいないと、オファーの表示があってから10秒後には画面から消えているなんてこともざらにある様です。
アマフレを始めてから1か月目はオファーの確認を頻繁にせざる負えない状態といえるでしょう。

1か月~6か月目

前文でオファー争奪戦について記述しましたが『1か月目は』と限定的な表現にしたのには訳があります。
ナーサリー期間含め2週間~1か月間くらい問題なく配送をしていると『優先オファー』というものがオファー欄に表示されます

これはその人のみに送られるオファーで、大体2週間分くらいのオファーの中から働ける日程を優先的に選べるといったものです。

これが表示されるとオファー争奪戦からも解放されますし、2週間程度ですが先の予定も組めて精神的にもかなり楽になると思います。

※注意点※
優先オファーを獲得・継続するにも条件はあるようです。
もちろん日々の業務をこなすことは当然として、私がTwitterなどで色々見てきた感じだと
獲得面では、一度受けたオファーを24時間以内にキャンセルすると大きい減点がある様です
継続面では、優先オファーが表示されたにもかかわらず受け取らなかったり、極端に少ないオファーしか取らなかったりすると次回分からまた表示されなくなったり少ないオファーしか表示されなくなるということがあるみたいです。

※追記※
2021年10月現在はアーリーアクセスという制度に名称も内容も変わっています。

甘い言葉に誘われて・・・

ここまでアマゾンフレックスのあれこれを読んで頂いたわけですが、いかがですか?
多少不安を煽るような書き方をしてしまいましたが、気軽に始められる分辞めるのも簡単です
なので安易な考えで始めると痛い目に合うのも軽貨物ということは頭に入れておいて欲しいのです。

よく誰にでも出来る仕事として例に挙がる軽貨物ですが、実は私もそう思っていました。
ただ私自身レスキュー側にまわることも増え、実際タイムリミット間近に多くの荷物に溢れた荷室とレスキューされる方々を見てきた感想としては「皆が皆出来る仕事でもないんだなぁ…」というのが正直なところです。

確かによく考えれば、気力・体力は勿論のこと、時間指定や企業などの営業時間を考慮した適切なルーティングかつそれらを安全に遂行するドライビングテクニックも必要不可欠な仕事ですし、全くの未経験者からすれば大変なのかもしれません。
手軽に始められるし楽そうだから…なんて思っていると後悔することになることもあるでしょう。


とはいえこの働き方、合う人にはとことん合うのもアマゾンフレックスです。
実は私もそのうちの一人なので、ここからは私のアマフレルーティーンをお話ししたいと思います。

筆者のアマフレルーティーン

唐突ではありますが、アマフレだけで見た私の給与は
12h/日×16=38万程/月です。
上記内容は優先オファーのみでの売上げになります。税込みです。

基本的には7-15の8hと17-21の4hの組み合わせが多かったですね。

またまた唐突で申し訳ないのですが早起きって辛いですよね。
なので、私は優先オファーからなるべく連勤にならないように2.3日働いて2.3日休みを取るというシフトの取り方をしています。

私のアマフレルーティーン】

5:30  起床
6:00  家出る
6:45  ステーション着(8hオファー)
7:00  積込完了後出発
12:00  午後の時間指定だけを残して帰宅
 (2時間ほど昼食と休憩)
14:00  時間指定を配送後、配完(すべて配送完了)の場合は帰宅
     持ち戻りがある場合はステーションへ
 (2時間ほど休憩)
16:45  ステーション着(4hオファー)
17:00  積込完了後出発
19:00~20:00くらいに配完直帰or持ち戻り

オファーの時間だけ見ると1日12時間と長く感じますが、
上記の表を見てわかる通り実質的な稼働時間は6~7時間程度にまとめているつもりです。

私の場合はあまり密に仕事を詰め込むとすぐ疲れてしまう体質なので休憩時間はしっかり休むタイプなのですが、人によっては余った時間にウーバーイーツなどで更に効率よく稼ぐことも可能かと思います。

ただし、自分で言うのもなんですが私は配るのが早いほうみたいです。
(ステーションの方に直接言われたのでお世辞ではない限り多分間違いはないと思います。笑)

人によって宅配のペースは違うため、上記のルーティーンが全ての人に当てはまる訳ではないということもご理解下さい。

※追記※
2021年10月現在アーリーアクセスから漏れている為、上記のようなルーティーンは組めていません。
オファーも午前中からの8hは滅多に取れず、夕方からの3~5h枠の余りものが表示されている状態です。
アーリーアクセス権がないとアマフレ1本で稼働することは非常に困難かつ精神的負担に変わってきます。

まとめ

ということで半年間アマゾンフレックスをやってきましたが、2020年1月までは順調に優先オファーも頂けていましたし安定した収入も得ていました

私の場合は家族分の生活費やローンなどの支払い等もあり38万の収入だと生活費で終わってしまいますが、単身の方ならガソリン代・車両管理費を差し引いても30万以上は残りますので家賃や生活費を差し引いても多少切り詰めれば貯蓄にもまわすことが出来る金額かと思います。
そう考えるとアマフレだけで生活することも不可能ではないかも知れないですね。

但し、優先が無くなれば前述したルーティーンも組めなくなりますし、精神的にも辛くなってきます。

特に上司も居らず、宅配自体も1人で気ままにまわれるアマゾンフレックス。
徐々に個数が増えて荷量的なストレスが増えていくアマゾンフレックス。
いつ切られるか分からない不安が付きまとう個人事業主。

メリットがあればデメリットもある。それが個人事業ですね。

私自身アマフレでいつまで働けるか分からないので他の仕事も視野に入れ、模索しながら生きています。
ただ、こんな生き方を楽しめているのもまた事実です。
みなさんも折角フリーランス(個人事業主)になったのであれば、楽しみながら色々チャレンジしてみてください。
素晴らしいフリーランスライフになるよう祈っております。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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