軽貨物の『貨物保険』はどこで契約すればいいの?【解決編】

軽貨物の貨物保険

軽貨物の求人広告や契約内容等で『任意保険』『貨物保険』は
「当社で入れます」とか「自分で入って下さい」とか書いてあったり言われたりすることがあると思います。

任意保険は自家用車でもある保険ということもあり、内容はあまり変わらないですし理解しやすかったのですが、私の場合は貨物保険で躓きました

私が知りたいのは金額取り扱っている保険会社だったのですが、
ネットで「貨物保険」と調べても
貨物保険の説明だったり、企業向けの内容だったり、意外と安いらしいという浅い情報だったり・・・。
自分の求めている答えになかなか辿り着けませんでした

とりあえず任意保険には先に入っておこうと損保ジャパンと契約した際、担当の方に聞いてみて
やっと納得出来たという感じです。

今回の内容は損保ジャパンの商品に沿ってにはなりますが、説明していきたいと思います。

ちなみに任意保険についても記事にしていますので是非読んでみてください↓

貨物保険=運送業者賠償責任保険??

私は「貨物保険」と書いてあるままに探してしまっていたのですが、
「運送業者賠償責任保険」のことを指すみたいです。
保険に触れたことのない私には漢字が並びすぎていて中国語?って感じでした。

営業車用の保険を扱う保険会社でしたら大体扱っていると思います。

今回は損保ジャパンで契約しましたので、保険の内容や料金等を説明していきたいと思います。

損保ジャパンの『商賠繁盛』

損保ジャパンには『商賠繁盛』という「商売」と「賠償」を掛けたユニーク?な商品があります。笑
結構シンプルなプラン構成ながらしっかりと補償されているのでおススメです。

大まかな補償内容は以下の通りです。

  • 預かっている物に対する事故
  • 業務中の事故
  • 引き渡し後の事故
  • 建物・設備を原因とした事故

例えば・・・

【預かっている物に対する事故】
・運送中の荷物が破損してしまった
・保管中の荷物が盗難にあってしまった
・倉庫内に積んであった荷物が荷崩れを起こした

【業務中の事故】
・引っ越し荷物搬入中、顧客の自宅に傷をつけてしまった。
・台車で荷物を運んでいる最中、歩行者にぶつかって怪我をさせてしまった。

【引き渡し後の事故】
・引き渡す原料を間違えたため、完成品に異物が混入した。
・食品の運送中に雑菌が混ざったため、食中毒が発生した。

【建物・設備を原因としての事故】
・自社看板が落下して、通行人が怪我をした。
・子供を倉庫内に残したまま施錠してしまい、翌日まで気づかなかった。

などが挙げられ、積荷自体に関係しない事故も補償されている万能な商品です。

任意で加入できる補償(オプション補償)

上記の補償とは別にオプションで下記の補償も任意で付けられます。

【検査・取片付け費用等の補償】
受託貨物の賠償事故が発生した場合、受託貨物の検査・仕訳・再梱包、取片付け・搬出・廃棄に関する費用を補償します。

【被害者対応費用】
被害者への見舞金・見舞品購入費用、臨時に支出した費用の補償。

【事故対応特別費用】
損害賠償請求の対処の為に支出した文書作成費用・交通費・事故現場の調査費用・記録費用・通信費などを補償します。

尚、上記オプションに加入した上で事故を起こした場合、いずれも自己負担額はありません

プランは3つだけ

「3つだけ」という表現を用いましたが、私は逆にそこがいいなと思いました。
プランやオプションがありすぎても何に入ればいいのか、予算との兼ね合いもあって
余計に悩んでしまいます。
しかも、プランといっても保険金額(支払限度額)で3つに分類しているだけで、
前述した補償内容に変わりはありません
そして保険料は選んだ保険金額の保険料率と自身の年間売上高によって決まります

以下が保険料率表です。

保険金額(支払限度額)保険金額(支払限度額)保険金額(支払限度額)
第三者に対する賠償1億円5000万円3000万円
受託貨物に対する賠償1000万円500万円300万円
保険料率550043503810

保険料の計算方法

前表記の『保険料率表から選んだ保険金額の保険料率と、年間売上げ、オプション補償をつける場合は補償ごとの数値を下記の計算式に当てはめていきます。
※年間売上げは新規で開業したばかりの方は予想で良いみたいです。

年間売上高(百万円)×保険料率×(1-売上規模割引)×(1+オプション1)×(1+オプション2)=『年間保険料』

割引やオプション補償をつける際の数値説明は以下の通りです。

【売上規模割引】
これは企業さん向けなので個人事業だとあまり関係ないのですが、
年間売上高が1億円超えから段階的に割り引かれるというものです。笑
新規はまず0ですね。

【オプション1】
前述したオプション補償の【検査・取片付け費用等の補償】に加入する場合、
0.03がオプション1に当てはまります

【オプション2】
前述したオプション補償の【被害対応費用】【事故対応特別費用】に加入する場合、
各0.05がオプション2に当てはめます。
例えば、両方加入でしたら(1+0.05+0.05)、片方だけなら(1+0.05)になります。

これらを踏まえて私の場合で計算してみたいと思います。
以下が私が加入する内容です。

  • 保険金額は3000万円の補償を選択。保険料率は3810。
  • 年間売上高は予想で480万円。
  • 『売上規模割引』は無し。
  • 【検査・取片付け費用等の補償】に加入。
  • 【被害対応費用】【事故対応特別費用】いずれも加入

計算式は以下の通りです。

4.8×3810×(1-0)×(1+0.03)×(1+0.05+0.05)=20,720円/年

となります。

つまり、1,726円が月々の保険料です。

まとめ

貨物保険と言われると「積荷」に対しての保険というイメージがありましたが、
今回紹介した「商賠繁盛」は業務全般における補償がされていて、とても安心できるなと感じました。

私は、任意保険と貨物保険を合わせて2万円/月以内でみていたのですが、何とか収まって一安心です。
高額な保険料ですが、やはり「万が一」はありますし、その為の保険ですので皆さんもよく考えて選んでくださいね。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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